通常、カナダの高校は9月から新学期が始まります。(※一部4月から始まる高校もあります。)
3月に日本の中学校を卒業して、カナダの教育委員会が斡旋している4月~8月までのプレスクールに通った場合の内容をお話しします。
プレスクールは、実際に現役の教師が来て高校と同じ授業を受ける事ができます。
たとえば、ビクトリアの場合にはアップランドと言う校舎を利用して、9月からの留学生を4月から受け入れます。
この期間に取った授業はしっかりと、9月からの始まる高校生活で取る授業の単位(credits)を前倒しで取得する事ができます。
ですので、この期間ただ英語を学ぶだけではなく実際の授業を先行して受ける事ができますので、取れた単位の授業は高校1年になって再度取る必要が無くなります。
つまり、高校1年からすでに有利な状態で、授業のコースを選ぶ事が出来るのです。
では、どのようにしたらプレスクールで単位が取れるかと言いますと、下記のような基準があります。
出席
遅刻
授業態度
テスト成績
この4点が実際に数字となって最終的に単位を取れるか取れないかを先生が判断します。
プレスクールの意味をよく知らずに、ただ9月までの英語に慣れるための授業だと勘違いしている親子が大勢います。
このような生徒は、慣れない場所で初めての事なので、平気で授業をやすんだり、遅刻したりを繰り返します。
ここで単位を取れなくても、9月からの高校1年で全て再度同じ授業を受ける事ができますので、問題があるかと言えば問題は無いのですが、ここで単位を取っておくと、高校1年の時に更に先の授業を受ける事が可能になりますので、かなり得な部分は大きいのです。
ただこのプレスクールには問題があります。
ほとんどが日本人で、まるで日本で授業を受けているような状態になります。
当然、日本語で平気で話をする人がいます。又英語が苦手な子は付いて行きませんので、自然とそのような子の集まりが出来、授業帰りや祭日は旅行気分でもはや6か月のカナダ旅行になってしまいます。
このような状況の中で、そのような状態を分かった上で勉強に頑張る事が必須になります。
特に頑張った留学生には、先生の方から最後に呼び出しがあり、English10と言う授業の単位を受ける権利が貰えます。
English10は、日本でいえば国語1にあたる授業で、高校1年生が取得しなければいけない必修科目です。
この4月から8月までの半年を上手に使える人と全く意味の無い時間にしてしまう人の2つに分かれますので、どちらに行くかは生徒次第になります。